私は明治維新以前のほうが生きやすかったのかもしれない。
最近日本の食の歴史を調べるようになりました。
まだまだ知らないことは沢山ありますが、最初の肉食禁止令は飛鳥時代で、それ以降繰り返し出されてきたとのこと。
肉食を忌み嫌う意識が最も強かったのが、江戸時代ということですが、有名なのが徳川綱吉ではないでしょうか。
「生類憐みの令」を出し動物はもちろん、金魚や虫まですべての命を尊重せよというものです。
この綱吉ってなんというか間抜けな政策をするというイメージを持ってる人も多いのではないかと思います。
実際に子供のころに学校で習ったときには、すごく変わり者的な感じで教わりました。
しかし、捨て猫や野犬の保護を大規模でやっていたり、病人や捨て子捨て老人にも寛容だったということで、現代ではもっと評価をされてもいい人物だと思うのです。
私が日本の歴史を調べるようになったのは、本当にここ最近です。
なんか勝手につまらないと思い込んでいたんですよね。
全然そんなことはなかったという。
色々と行き詰まり感のある世の中。
これからを生きるヒントは科学とか統計とかそういったものではなく(もちろんそれも大事だが)、日本古来から根付く感覚、日本の過去にあるのではないかと確信しています。
それを思い出す必要があるのではないかと。
明治維新といえば、歴史に詳しくない自分でも、日本にとって素晴らしい改革だと思い込んで生きてきた。
なにかを詳しく調べたわけでもないのに、そう思い込んでいたということは、やっぱり歴史の授業や、テレビ、ドラマなどでそう刷り込まれていた部分が大きいのではないかと思う。
一度も疑うこともせず、そういうものなのだと受け入れてきてしまったのですが、違う角度から見ることもできるのだということを知ります。
今に至ってしまったことは、欧米化の波に乗らないと、日本がとんでもないことになってしまうので、しょうがないことだったのだとは思います。
明治維新以降の日本は欧米から日本を守るための武装だったと考えてもよいのではないでしょうか。
しかし、やっぱり明治維新以前の古来から受け継がれてきた日本の精神というものは、精神世界に偏りがちな自分にとってはとても魅力的に見えます。
もちろんいいところばかりではなく、目を覆いたくなるような事実もあるでしょう。
私は生まれて数年とかで社会に組み込まれた時点で息苦しさをずっと感じて生きてきたのですが、やっぱりこれって普通じゃないと思うんですよね。
心の底ではずっとそう思っている。
私にとっては世の中が灰色に見えていました。
最近になって色々と調べ始めて、今の世の中は、長く続いてきた日本とは違った精神の世界なのだとようやくわかってきた。
なんか歴史を調べるとか以前に、急に脳の神経が全部つなぎ変わって、思い出すみたいなことがあったんですよね。
一瞬で今まで自分が信じてきた世界の常識が、そうではないということがわかった感覚があったのです。
たぶん遺伝子レベルでは違和感に気づいていて、頭で知ろうとしなくても、ある時期には思い出すようになっているんじゃないだろうか?と思ってたりなんかする。
まだまだ色々な問題からはなかなか抜け出せそうにはありませんが、自分の頭で考えて物事を選択していこうと思う。