「キラキラネーム」はもはや侮辱するための単語。「珍奇ネーム」という方がマシかな。
目次
- ワタナベマホトの漢字がきっかけで色々考えた
- 当て字は別によくないか?
- キラキラネームというレッテルを貼って侮辱することについて
- とても曖昧でややこしい日本語というのは必ずしも悪い事ばかりではない
- 自分の名前が原因で被害を被った人と、キラキラネームだと揶揄され傷ついた人が行うべき対処法
- 「キラキラネーム」に替わる言葉→「珍奇ネーム」
- 最後に
ワタナベマホトの漢字がきっかけで色々考えた
昨日Twitterを見ていたらワタナベマホトが逮捕されたというニュースが目に入り、ツイートを見てみると、名前の漢字についての書き込みが多く目につきました。
YouTubeにて「ワタナベマホト」という名前で活動していたのですが、逮捕されたことにより、漢字が表に出てしまった。
これが「渡辺摩萌峡」と書くらしく、これに対して
〝キラキラネームをつける、つけられるような人は頭が悪い=犯罪を犯す〟
というようなことを言っている人がちらほらといました。
私は別にこの漢字を見てもキラキラネームだとは思わなかったし、そもそも本人は「ワタナベマホト」っていう誰もが読めるカタカナで公に活動していたのだから、わざわざ名前の漢字の方にケチをつける必要がないのでは?と思いました。
「萌」という字をアニメ的な意味のみで捉えている人も多そうです。
当て字は別によくないか?
〝どこからどこまでを「キラキラネーム」と呼ぶのかは、その人の主観にもよってくる〟とWikipediaには書かれてあり、どこまでがキラキラでどこまでがキラキラじゃないのかということを判断するのは難しいですが、読めない漢字を充てたくらいでどうのこうの言うのは少し心が狭いのではないかと思っています(頭はいいのかもしれませんが)。覚えればいいじゃないと。
私の過去の経験でも、名前の漢字が読めないといった人(現代風なものから古風なものまで)には出会いましたが、別に学校とかでも困っているような雰囲気はなかったし、個人的なやりとりの中でも和気あいあいと名前についての会話をしていたことを覚えています。捉え方の問題なのではないでしょうか。
あまり効率ばかりを気にする世の中ってそれはそれでどうなのでしょう。
読めないという問題に関してはフリガナをふればいいし、それ自体が会話のネタになったりもするので、そんなに忌み嫌うようなことではないのでは?と思います。
人口も激減していて子供の数が多いというわけでもないし。
密度の高いクラスで8割とかキラキラネームだったら確かに発狂するかもなとは思いますが。笑
キラキラネームというレッテルを貼って侮辱することについて
私は自分がキラキラネームではないのですが、昔からこの「変わった名前の人」のことを「キラキラネーム」とか言って、咎めたり侮辱したりする光景(ネットの中やテレビなどでも)を見るととても不快になっていました。
「キラキラネームをつけられた本人を咎めているわけではなくて、親に問題があるんだ」といっている人をみかけたのですが、そこは「人の親を咎めたり侮辱するのもだめだろう」と思う。
確かにこの「キラキラネームをつけるような人は頭が悪く、子供にもそれが遺伝している」という説については言っていることがわかります。
ポケモンの名前とか、悪魔とかいった類の名前はさすがに私も引きますが、でも読めない漢字を名前に使うとか全然ありです‼
というか、そういった文化は逆に風化しないでほしい‼
とても曖昧でややこしい日本語というのは必ずしも悪い事ばかりではない
この「わかりそうでわからない。でもわかる。」といった日本語の感覚と言うのは、人の名前においても今後ずっと保っていってほしい。
最近SNSなどネットの書き込みとか、それこそAmazonのやらせレビューとか(いわゆる工作員ですよね)でよく〝日本語なんだけど何か変〟といった文章や、日本人にいそうな平凡な名前(フルネーム)を利用して、なりすましているのとかを見ることが多くなったので、余計に格式ばった日本語になっていくことに対しては私は反対をします。
曖昧な部分や、ややこしい部分があるこそ、日本語は日本語なのであり、その(時代によっても変わる)曖昧な部分を汲み取る力があることによって守れるものがあるのではないでしょうか。
現代に限らず、昭和以前にも当時の人でも読めないような漢字を名前につける人は多かったと思うのですが、それは今後も続いてほしいと私は思う。
子供に珍しい名前がつけられる現象は鎌倉時代(またはそれ以前)から存在し、名前にかかわる常識、トレンドも時代とともに変化してきた。
自分の名前が原因で被害を被った人と、キラキラネームだと揶揄され傷ついた人が行うべき対処法
しかし、実際には名前が変わっていることによってイジメなど不幸な目に遭った人もいると思います。その場合は
もし自分の名前によって不利益を被るようなことがあるのであれば、家庭裁判所の許可を受け、名前の変更届を提出することによって、改名をすることができる。
とのことで、嫌なのであればパパっと変えてしまった方がいい。
15歳以上だと親の同意がなくても本人の意思で可能だそうです。
次に
人の名前を「DQNネーム」と呼んで侮辱、誹謗する行為がなされた場合、発信情報者の開示や民法上の不法行為や刑法上の侮辱罪や名誉棄損罪などが問われる。
これは「DQNネーム」に関わらず「キラキラネーム」という言葉に対しても当てはまるのではないでしょうか。すでに判例があるそうです。
「キラキラネーム」に替わる言葉→「珍奇ネーム」
「キラキラネーム」という単語を見聞きするたびに昔からなんとなくいや~な気分になり、この単語自体にうんざりしていたのですが、Wikipediaを読んでいてしっくりときた部分を発見。
一部の命名研究科はDQNネーム、キラキラネームともに中立的な立場に立った名称ではないとして「珍奇ネーム」という用語を用いている。
「これだ!」と思いました。
まぁ、「珍奇ネーム」もそれはそれでどうなの?と思う人もいるかもしれませんが、〝揶揄、侮辱の文脈で用いられがち〟で、既にそういった意味を含んでしまった「キラキラネーム」を今後も使っていくよりは、はるかにマシなのではないでしょうか。
個人的に「珍奇ネーム」って単語はなんか好きです。
最後に
今回は犯罪者だからということで、名前をからかっている人もいると思いますが、人の名前それ自体にケチをつけて、それを正当化するようなことはあってはいけないと思います。
そもそも他人の名前に「キラキラネーム」というレッテルを貼って、何か偉そうなことを言っている人って、その人もその人で何か『頭が悪い以外の問題』があるのでは?と思ってしまいます。
問題のYouTuberの犯罪に関してはク〇野郎なことに間違いはないですが。