チャーリーとチョコレート工場を観ていて思う事があります。
それは「禁止」されるとその物への執着が強くなるということ。
ウィリー・ウォンカの父親は歯科医でウィリーは少年の頃に派手な矯正器具をつけていました。
そしてウィリーはチョコレートやアメやガムを食べることを父に強く禁止されていました。
ハロウィンで手に入れたチョコレートはウィリーの目の前で燃やされてしまった。
その燃やされたチョコレートの中にかろうじて食べられるチョコレートがあったので、ウィリーはそれをこっそりと食べるのですが、そこからチョコレートの虜となり、ゆくゆくはチョコレート工場の経営者となるのです。
ウィリーの工場内は常識を逸脱していて、チョコレートへの愛情が変態的に表現されてしまったということが窺えます。
少年の頃に自分の思うように事が進まなかった事が世界的に人気のチョコレート、そして成功を生んだとも言える。
私も現在執着しているものを考えると、昔に思うようにいかなかった事だったり、否定、禁止されたものだったりすることが多い。
そのことから思う事は、自分ではない誰かに何かをやめてほしい時には、それを禁止するのではなくて、思う存分やらせた方がいいのだという事です。
特に親が子に対してやりがちですが、上から無理に押し付けると、強い反発を生むことになる。
しかし、人間思う存分堪能すれば基本はそのうち飽きます。
どのくらいで飽きるのかは人によりますが、ダメだダメだと思いながらやるよりも、思い切り打ち込んだ方が後に執着を生まなくて済むようになるんですよね。
チャーリーとチョコレート工場は奇妙な奥深さがあるのでそこが面白く何度も観たい映画です。