とある女の日常のあれこれ

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ある日突然すべての電化製品が使えなくなる!映画『サバイバルファミリー』を観た感想・レビュー

 

 ※ネタバレを含んだ内容です

 

 

Amazonプライムビデオで〝サバイバルファミリー〟という映画を観たので感想レビューです。

サバイバルファミリー

サバイバルファミリー

  • 発売日: 2017/09/20
  • メディア: Prime Video
 

 

ある日突然電気が一切使えなくなり、一家はサバイバル生活を強いられることとなる。

 

監督は矢口史靖さんという方で、調べてみたら

ウォーターボーイズ

スウィングガールズ

・WOOD JOB!~神去なあなあ日常

などの映画も手掛けています。

 

 

ウォーターボーイズ(映画)は子供の頃よく観ていたし、スウィングガールズは映画館まで観に行ったし、WOOD JOB!は数年前にプライムビデオで観て面白いと思った映画なので、私にとっては親しみのある監督だということがわかりました。

 

 

主な出演者は

小日向文世

深津絵里

泉澤祐希

葵わかな

で、この四人家族が電気のない生活の中を生き抜く。

 

 

本当にあらゆる電気がとまっていて、ガスも水道も通ってなく、電車や車までもが動かない。

ただの停電とは違うようで、時計、パソコン、スマホなど電気を使っている、あらゆる情報網が遮断されることとなる。

 

最初は「そのうち終わるだろう」と思っていたのですが、数日経っても一向に回復しないことから、民衆は危機を感じはじめます。

 

 

家族は東京に住んでいるので、父親が「自転車で鹿児島のじいちゃんのところまで行こう」と言い始める。

私はここで、鹿児島まで行くのは少し無理があるなと思いました。

確かに田舎でなんとか自給自足的な暮らしが送れるとしても、食料とか水とかを確保できる保障がないので、そこにたどり着くまでに確実にエネルギーが尽きていると思う。

 

じゃあ、自分だったらどう行動するのか考えたら、たぶんとりあえず近場で山と海のあるところを目指してそこでなんとか生きながらえるのではないかなと思います。

お店とかはもう完全に野放し状態だったので、とりあえず山とか海で生活できるような知識の載った本をできるだけ持ち出し、あとは釣り竿とか火を起こすもの、刃物などを持っていけばなんとかなるのでしょうか。

たぶんそんな状況下だったら、昆虫とかカエルとかヘビとかなんかの小動物とかだって食べてしまうかもしれません。

 

 

実際に道中、アウトドアに精通した家族に遭遇するのですが、これが

時任三郎

藤原紀香

・大野拓郎

・志尊淳

という煌びやかなメンバーで、そんな状況下でも生き生きとサバイバル生活を楽しんでいて、ボロボロの小日向ファミリーとの差がありすぎて笑える場面でした。

サバイバルの知識があるかないかで、心の余裕までもが違うということがわかります。

 

そんなこんなで一家は鹿児島を目指すわけですが、もちろん一筋縄ではいかず、色々な困難が襲い掛かる。

 

まずは水や食料の高騰です。

500mlのペットボトルの水が一本2000円~5000円で売られていたり、食料はどこにいっても手に入らないという状態。

途中お米屋さんで物々交換をすることになりますが、そこではお金など無用の長物となっており、他にも高級時計を差し出す人なども門前払いされている。

一家は高級な酒を持っていたので、それを米と交換してもらう。

 

しかし鹿児島までは遠く、途中で食料が尽き、ホームセンターから猫缶を確保しそれを食べて凌ぐ日がやってくる。

 

途中で盛大な炊き出しをやっている光景があったのですが、それが水族館の魚を調理して提供していると分かった時にはとても妙な気持ちになりました。

 

 

そして猫缶も尽きてしまった一家はある田舎で豚を見つけると、それを捕まえて殺してしまいます。

この光景を画面越しに見ている分には豚がかわいそうだなと思うのですが、たぶん飢餓状態になったら死に物狂いで豚を捕まえて食べるんだろうな。

 

いつだかこのブログで「私は生きて動いている動物を見ても美味しそうだとは思わない」ということを書きましたが、数日栄養が摂れていない状態ならば普通に動物を見て美味しそうだと思うのかもしれません。

 

 

 

最後の方では自転車すらも使い物にならなくなってしまい、歩いて鹿児島を目指すことになるのですが、山道を歩いていると首輪をつけた犬が一匹現れる。

 

なんと女子高生の娘はその犬に食べていた焼き豚をあげてしまう。

貴重な食料なのにあげちゃうのか・・とため息がでましたが、普通に現代に生きていると危機的な状況に出遭うことがないので、そういう人も普通にいるだろうなと思いました。

 

どこぞのしれない動物に(しかも山の中で)いきなり食べ物を与えてはいけない・・ということを前にブログで書きましたが、この女子高生の場合は本当に何も考えていなくてただ可愛いからあげた。それだけだと思います。

 

6969.hatenadiary.jp

 

 

しかし、その後には数匹の野犬が現れる。

かなり狂暴な成り立ちで、母親の背負っているバッグに入っている肉をめがけて噛みつきます。

ここでバッグなどすぐに離してしまえばいいのですが、この母親がまたバッグを離さずに犬と引っ張り合いをするので、そのうちに脇に転げ落ちて脚が変な方向に折れてしまうという結果に。

 

 

ここで言えるのは、

野犬はめちゃくちゃ危険です。

 

 

熊とかも怖いけど腹が減ってる野犬も同じくらいに怖いです。

オオカミくらいに思っておいた方がいい。

ペットで飼われている犬とは全然違う生き物なのです。

 

そしてジャンプ力や知恵もあるので、人間を食料だと認識されたらおしまいで首元に食らいついてくると思います。

しかも基本的にグループで行動しているはずなので、一匹どうにかねじ伏せたとしても、その他の犬が協力して狙ってくるので、ある意味熊よりも厄介かもしれない。

 

 

絶体絶命な状況になりましたが、そんな時に蒸気機関車が登場!

そこから無事に鹿児島に辿り着くことができ、その後に電気も復活して東京に戻ることになる。

 

 

レビューを見てみると、賛否両論でしたが、私は面白かったです。

確かに災害はこんな甘いものじゃないと思う気持ちはわかるのですが、この監督はこんな感じなのです!

 

コミカルに描かれていることにより、色んな人の目に止まりやすいのではないかと思います。

なんか映画でも見て気を抜きたいなと思った時に、疲れている人や能天気な人ほどシリアスな描写や本格的な災害ものは避けるのではないでしょうか。

 

 

一家の危機感のなさには私もハラハラしましたが、私だったらここでこうするなとか考えやすくて、災害時のことを想像しやすくもありました。

 

 

生まれた時から当たり前に毎日使えている電気ですが、もしものことだってこれからは起こるかもしれません。

防災を意識するうえでもとっつきやすく、参考にもなる映画だと思います。