もう十年くらい前の話なのですが、面白い話を思い出したので書きます。
当時普通に車を運転していただけなのにパトカーに止められたことがありました。
警察官が二人やってきたのですが、一人は普通の中年で、もう一人が若くてイケメンの警察官でした。
そのイケメンが芸能人かというくらいに本当に顔が整っていて、格好良かったのです。
しかも、制服着てるから更に割増しになっている。
警察官に止められた私は何かしたのか!?とドキドキしていたのですが、その警察官たちは強い口調で「あんた酒飲んでるでしょ!」と言ってきた。
確かにその頃は毎日飲んだくれていたのですが、その日に限っては飲んでいない。
飲んだ日にはいつもタクシーを使っていた。
なんでそんなことを言われたのか?とか、え?知らないうちに飲んでた!?とか考えながらしどろもどろに「飲んでません」というと、「確認すればすぐにわかりますから」みたいな事を言われ、なんかもう確信しているかのような態度を取られた。
そして、中年の警察官が酒を飲んでいるのかを確認するために、「息をこちらに向かって吐いてください」と言ってきた。
驚いたのですが、直接嗅覚で酒を飲んでいるかどうかを確認しようとしている。
しかも、準備をしているのは何故か中年の方ではなく、超絶イケメンの若い警察官の方で、イケメンに息を吹きかけるとかいった経験がなかった私は頭が真っ白になりました。
しかもその日は仕事が休みだったので、
ラーメン、餃子、キムチなど匂いのキツイものを食べまくっている。
100歩譲って、中年の警察官の方に息を吹きかけるのなら、できていたかもしれない。
しかし、私はイケメンに息を吹きかけたくないし、息が臭いとも思われたくない。
ニンニクたっぷりの餃子を食べて刺激が強いと自分でわかっているのにそれをイケメンに解き放つのはどうなんだどうなんだとか、拒否権はあるとか、色々と考えていた。
二十歳そこそこなので、まだまだ多感でもある。
そういったデリケートなこととか警察官は全く考慮しないんだなとか考えつつ・・
無理だなと思った私は、「いやちょっと無理です」と伝えたら、それがまた警察官の確信に変わったようで「やっぱりね」と言って私をパトカーの中に連行した。
そして今度はアルコール検知器を私に渡し、「これに息を吐いて」と言ってきました。
これなら大丈夫!と思った私は普通に息を吐いてそれを渡しました。
もちろんお酒は飲んでいないのでアルコールは検出されず、警察官は凄く驚いていました。
どれだけ疑っていたんだ・・。
なんで車を運転していただけで止められたのかがわからなかった私は尋ねてみると、「飲酒検問は最初から強気な感じでいく」みたいなことを言っていました。
態度がガラリと変わり、疑ったことを笑顔でサラッと謝ってはきましたが、私のモヤモヤは晴れず・・・そのまま帰宅しました。
たぶん、飲み屋街にある駐車場から車が出てきたのを見てそう思ったのではないかと思います。
最近ではコロナの影響で、直接息を吹きかける検問はやってないそうです。
煉獄さんのMMD見てたら思い出した話でした。