映画『プラダを着た悪魔』は10代、20代、30代で見る部分が変わってくる
2006年に公開された映画『プラダを着た悪魔』。
観た人は誰でもファッション業界の煌びやかさと、アン・ハサウェイの可愛さに圧倒されるのではないでしょうか。
私もその一人で、当時DVDを買ってみてから10年以上が経ちますが、いまだに女優やモデル達の綺麗さやスタイルの良さには心躍るしラストではじんわりと涙してしまいます。
ただ最近はやっぱりこの映画にも懐かしさというものを感じてきました。
もちろん、若い頃に観た感想と今現在観た感想は若干の変化があります。
私がこの映画を初めて観たのは10代後半とかになりますが、その時はファッションだったり、ファッション業界やブランドへの一種の憧れを抱いて観ていたと思います。
20代になると、目線が仕事へと移行して、アン・ハサウェイ演じるアンドレアが仕事でへまをしながらも、鬼のような職場に順応していく姿というものを意識して見るようになります。
「この仕事をずっと続けるつもりはないから自分を変える必要もないでしょ?」といっていた彼女が挫折をし、その後にめきめきと成長し、仕事をこなしていく姿に圧倒されます。
30代になって観てみると、登場人物の心の動きについてを見るようになります。
仕事の鬼であるミランダの気持ちも考えたりするようになったりする。
その他エミリーや彼氏の気持ちはもちろんアンドレアがどのようにして嫌いだった仕事に染まっていくのか、それは悪い事なのかとか内面的なことを考えるようになります。
変わらなくいつでも思うことは、アン・ハサウェイが可愛いということです。
そしてシンデレラストーリーというものはいつの時代になっても胸に刺さるものがあるなと思います。
最終的に煌びやかな世界をぽいっと捨てて、自分が本当に目指していた場所に行くわけですが、少し寂しさを感じるところもあり、この映画の中で二つの世界を見ているようななんとも言えない感情が最後には沸き起こってきます。
自分の選ぶ場所によって、またはその人が生きたいと思う人生によって見える景色や世界も変わるのだなということが感じられます。
もう10回以上は観ている映画ですが、今回久々に観てみたら新しい発見もできて、映画とは何回も観るごとに深みを増していくものなのだなと思いました。