新生DA PUMPは何故再流行したのかを考えてみた
目次
DA PUMPに再ブームがきている
最近DA PUMPが再流行しています。
DA PUMPと言えば、30代、40代世代なら、昔の四人組だった頃を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし、現在流行しているのは、新星DA PUMP(6名)でイッサ以外は新しいメンバーです。
再流行のきっかけとなったのは、『U.S.A』という楽曲です。
YouTubeを流し見していると、たまに「あなたへのオススメ」で出てくるのですが、興味がなくスルーしていましたが、ある時何気なしに見てみました。
その時は
・なんで元のメンバー辞めたんだろ
・踊りダサいじゃん
・なんか古い
と言った感想でした。
しかし、再生回数を見てみると、8月にアップされたにも関わらず、8,000万回とかなり再生回数を稼いでいます。
年内には軽く一億回を超しそうな勢いです。
「なんでこれが!?」と思い、コメント欄を見たところ
ダサカッコイイ
というのが何やらウケているらしい。
しかも、中毒者が続出しているようです。(私もその後耳からはなれなくなりました(笑))
歌詞の方はざっくり説明すると「俺たちはアメリカに衝撃を受けインスパイアされた」といった内容で、「アメリカに憧れていた」中高年向けの歌詞だと思います。
楽曲は昔流行ったものに日本語の歌詞をつけたもので、服装や振り付けも「なんとなくダサい」です。
しかしそのダサさが癖になる。
昔アメリカ人が生み出し、日本に入ってきたダンスが沢山組み込まれています。
ただカッコイイだけでは流行らない
しかしハマっているのはどうやら学生が多い。
昔、私もDA PUMPのカッコよさに衝撃を受け、CDを買いよく曲を聴いていましたが、今の若者たちも「イッサがカッコイイ」ということと、「歌とダンスがうますぎる」と思うところは変わらないらしい。
しかし、今の日本ではただ「歌とダンスがうまくてカッコイイ」だけでは流行らない。
何故かというと、昔と違い今は色々と恵まれているからです。(貧困問題は別として)
例えば昔は一握りの人しかダンスというものに馴染みがなかったが、今の日本ではスクールも増え、学校でもダンスが必須科目になるなど、ダンスは身近な物になっています。
そして、歌の上手い人、オシャレな人、顔立ちの整った人は探せば沢山いる。
それがインターネットの普及により、そういう昔は特殊だった人が身近に感じることが出来るようになった。
逆にそういった「ただのカワイイ、カッコイイ人」をよく目にするようになると今度は逆に飽きてくる。
意図してダサくする
最近は
キモカワイイとかダサカッコイイとか昭和顔が流行っていたり、ちょっと崩すのがいいのかなと思います。
AKBも流行りましたが、全員美少女なわけではなく
「クラスで2、3番目に可愛い子」を集めたというのが逆に新鮮で、大ヒットしましたよね。
更に昔は「メガネ=ダサい」でしたが、今では逆にそのダサさが利用され、ダサいメガネをオシャレにかけている人が沢山います。
私もDA PUMPを見ていると
ダサいのが逆にカッコイイ
と思ってしまうほどです。
劣等感を逆手に取る
最近はあまり感じませんが、昔の日本はアメリカに対して劣等感があったように思います。アメリカの方が容姿がよく、日本よりも色々な事が進んでいるという空気がありました。
昔のアメリカ人自身も、日本人とは文化が違うので奇妙に見えることも多かったでしょう。アメリカ人がやると、さまになるけど、日本人が同じ事をすると「なんか違う」「なんかダサい」という雰囲気があったように思います。
しかしこの曲はその当時の「日本人がやるとなんとなくダサい」という当時の劣等感とアメリカに対しての憧れみたいなものがよく表現されているんじゃないかと私は思いました。
終わり
今回は意外なところを突いてきたDA PUMPの〝U.S.A〟について色々と考えてみました。
客観的に「アメリカに憧れていた」ということを認めることが出来るようになったということは日本にとって大きな節目となるんじゃないかと思います。
もう少しで平成が終わろうとしていますが、平成の最後に出てきた曲としてとてもふさわしいと思います。
中毒性の高い動画なので、見る際は気を付けて下さい。