とある女の日常のあれこれ

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〝魔女の宅急便〟キキに倣いたい起業家精神

 

1989年のジブリ作品魔女の宅急便といえば宮崎駿監督の代表作の一つであり、私も子供の頃から何十回と観ている映画です。

 

大人になってから観ても全然飽きませんが、

子供の頃とは見る目線が違っていて、最近では「キキって立派な起業家だよなぁ」とふと感じました。

 

子供の頃は「楽しくて可愛いアニメ」でしたが現在は「起業家のバイブル」と言っても過言ではないと思っています。

 

 

副業解禁など、終身雇用制度が崩壊しそうな現代では、『サラリーマン精神』よりも『起業家精神が備わっていないと厳しい時代です。

 

 

そんな中、キキの

・とりあえず始める

・自分で計画して実行する

・自分のできる事で人の役に立つことをする

という13歳にして孤独や困難を乗り越えていく姿に見習うべき起業家精神があるんじゃないかと思ったので、キキや登場人物の魅力とともに順を追って書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 思い立ったらすぐに飛び立つ

キキの生まれはのどかな田舎町です。

魔女になるために13歳という若さで知らない町で

修行をしなければなりません。

ある日、『今日がその日だ!』といわんばかりに飛び立つことになります。

情報を集める事や、準備をすることもとても大事ですが、それ以上に思い切りの良さと、直観を信じることが大事です。

そんなキキを見て、飼い猫のジジは「旅立ちは慎重に厳かに行うべき」と忠告をしますが、「ひと月延ばして素敵なボーイフレンドが現れたらどうするの」とキキ。

恋というものが、自分の決定にどれほどの影響を与えるかがわかっているようです。

キキの取り柄は飛ぶことのみですが、旅立ちの瞬間を見ると、飛ぶことでさえ、危なっかしいです。

『下手でも取りあえず飛び立つ』というところに思い切りの良さが感じられます。

 

 

 

  馴れあいよりも自立

目的地への旅の道中、同じく修行中の身の、少し気取った魔女に出会います。

「もうすぐ修行が終わる」という彼女は、小さい町に住み着き、占いで生計を立てています。

キキがこれからというときに不安を持っているにもかかわらず余裕な彼女を見てしまうと羨ましい気持ちもわいてきてしまいますが、飛ぶことのみしか取り柄が無いキキがその後何も言わずに何十倍もありそうなでかい街を選ぶあたり、相当な肝っ玉の持ち主と言えます。

『あなたはあなた』『私は私』とお互いに割り切っているこの出会いにも学ぶところがあります。

 

 

 

 無計画にも大胆に大きい町を選ぶが、最初はうまくいかないことの連続

起業家が心得ておかないといけないことは『最初はうまくいかない』ということと、『失敗しまくる』(失敗に慣れる)ということですが、無難な町を選ぶことよりも自分の「この町がいい」という正直な心の声を大事にし、大きい町を選びました。

 

できない理由を探せばいくらでも見つかってしまいますが、そこを突っ切ってやれるかどうかが分かれ目となってきます。

 

最初は警察沙汰になったり、保護者がいないという理由で宿が見つからなかったりと、前途多難な状況に不機嫌になりつつも、なんとか自分の居場所を見つけていきます。

 

都会なのでドライな人も多く、『魔女は珍しい』と思われつつも、そこまで他人に関心は持っていません。

 

 

 

 困りごとを助ける事から仕事へと

飛ぶことが取り柄のキキが『お届け物屋さん』を始めるきっかけになったのは、パン屋さんに忘れ物をした母親にその忘れ物を届けるということが始まりとなります。

 

歩いていけば時間がかかるし、お腹に子供がいるおそのさんにとっては重労働です。

そこで『飛べば一瞬』のキキが代わりにお届けします。

 

 

 

 その姿に惚れ込む男性が現れる

自分で決定し、実行している女性は自分が気づかなくともオーラが出ているので自然と人が寄ってきます。なにかをやり遂げようという姿に惚れ込む男性が現れやすい。

 

キキは自分に自信がありませんが、外から見れば十分に魅力的です。

現実の世界でも、目的を持ってことを成し遂げている女性はオーラが出ていて魅力的です。

 

 

 

 嫉妬心や孤独に打ち勝つ

依存心を捨て、他人のうらやましい姿や、先に成功している(ように見える)人への嫉妬心に気付き、それとうまく付き合っていくということをしなければなりません。

 

周りを見ては好きな服を着て好きなものを食べて、ボーイフレンドと遊んでいる同年代が羨ましくてしょうがありません。

しかしキキには目的があるため、最低限生活に必要な物しか買いません。

誘惑に打ち勝ち自分でお店を開くためにはいくらかかるのか、というお金の計算をしているキキが健気で可愛いです。

 

 

 おそのさんが良きアドバイザー

夫婦でお店を切り盛りしているので、お店を開きたいキキにとっては先輩であり、良きアドバイザーです。

決して母と子のような寄りかかった関係ではなく、住ませてあげる代わりに働く、ものを頼む時にはお金が発生するといった関係がキキの成長を促しています。

パン屋の経営をしていることから、キキに今何が必要なのかをわかっていることに加えて楽観的で豪快な性格が不安をかかえたキキにとっては安心できる存在です。

 

 

 

 時間があれば報酬以上のことをしようという姿勢

仕事でおばあさんの家にいったところ、「オーブンが壊れてパイが焼けない」というアクシデントに見舞われますが、古いオーブンを見つけ、キキがそれを利用してパイを焼き上げます。

更に、焼いている間にも「他にやることはないか」と、切れていた電球を取り換える作業までやってしまいます。

自分が持っている能力を使って精一杯のことをする姿は見習いたいです。

 

 

 挫折を味わう

「これ以上どうしようもできない」というような困難に見舞われます。

唯一の取り柄であった『空を飛ぶ』という魔法が消えてしまい、仕事ができなくなってしまいます。

更に感情的になり、無理に飛ぶ練習を続けたキキは箒の柄の部分を折ってしまいます。

一人部屋で涙しながら新しい柄を削っている姿には泣けてしまいます。

 

 

 うまくいっていない時でも応援してくれるファン、お得意先

まだ仕事が軌道に乗っていなくても、青い屋根に住んでいるおばあさんと、ばあやことお手伝いのおばあさんは、キキのファンであり、キキに何があっても味方でいてくれることでしょう。

上手くいっていない時でも、このような安定した関係を気付いてくれる人がいるということは心の支えになってくれます。

 

魔法が使えなくなり、空を飛べず仕事ができなくなってしまっても、

呼んでくれるおばあさんはきっと「何もないキキ」でも応援したいという気持ちでケーキを焼いてくれたのでしょう。

 

 

 

 ピンチはいつでもチャンスに変わる

どう考えても失敗としか思えないような時でもキキは諦めません。

初めての仕事で黒猫のぬいぐるみを森に落としてしまうという失態を犯しましたが、その時に後に良き相談相手となる友人が出来たり、

トンボが危機に陥った時にはデッキブラシが代わりになるなど、ピンチが贈り物となって現れることが多々あります。

 

 

 

最後に

最後は飛行船にぶら下がり、今にも落ちてしまいそうな勇敢な少年トンボを助けたい一心で、デッキブラシを『飛ぶ箒』に変えてしまい、トンボを助けたことにより町の英雄になります。

 

その後も相変わらずショーウィンドウに飾ってある可愛い靴を眺めるキキですが、

「冴えない格好」と思っていたキキの黒いワンピース姿を真似してリボンをつけて歩いている小さな女の子が後ろを通りがかる場面がほほえましいです。

 

嫉妬心なども克服し、トンボの友達とも仲良くなったり、成長したキキの姿が勇気を与えてくれます。

 

ということで、魔女宅大好きな私が起業家精神に交えて魔女宅を語ってみました。

純粋な子供のままの気持ちで見るのも楽しいですが、たまには違った目線で見てみると面白いです。

 

 

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