選挙カーに嫌みを言われた 何が正解だったのか
今日は天気が良く、犬の散歩で気分よく外を歩いていました。
田舎なのでもともと人通りや車通りは少ないですが、犬の散歩という事で静かな道を選んで歩いていました。
選挙が三日後にせまっているということで、ここ数日家にいても選挙カーで演説をしている声が聞こえてきてましたが、
今日は散歩中、その選挙カーに出会ってしまいました。
積極的に話しかけてくるとも知らずにそのまま素通りしようとしたところ、
選挙カーが私の前にとまり、『よろしくお願いします』というようなことを言ってきました。
私は軽く頭を下げてその場を通りすぎたのですが、通り過ぎた直後に選挙カーのスピーカーから
『ほっといてくれって?』という少し小さめの女の人の声が聞こえてきました。
私はその一言に嫌み臭さを感じ取りました。
たぶん私の態度を素っ気なく感じたらしく、わざわざスピーカーを通して言ってきたのだと思います。
選挙カーについて、「住宅街で一方的にスピーカーを使って演説するなんて迷惑だ」とか、「田舎なんて特に赤ん坊や老人が多いのに自己中心的だ」とか「選挙カーを使って票を獲得するなんて時代遅れだ」とか思っていたのでもともと悪い印象しかなかったのですが、
今日選挙カーに出くわして更に印象が悪くなった。
天気が良く気分も良かったのが、その一瞬で気分を害してしまいました。
嫌みくさく言ってきたのは当人ではなく、後部座席に乗って「よろしくお願いします!」と言っている女の人です。
そもそもの話、ああいう「手を振る係」の人にまともな人がいるのか。
というのも私も数年前に「選挙カーに乗って手を振るだけのバイトをしないか」と誘われたことがあるからです。
「そんな公的なものにどこぞの知れぬ小娘が乗っていいのか!?」という疑問があったのと、「私には合わない」ということで断りましたが、
手を振るだけのわりに報酬がかなり良かった記憶があります。
その「手を振る人は応援してなくても選挙人のことをよく知らなくても誰でもいい」という時点で不信感というか偽善を感じ取りました。
こんな政治に疎い一市民にまでそんなことを思われているのに、まだ古臭い方法で『票を得ようとしている』ことにとても疑問を感じます。
都会の賑わっている場所や、観光地、大きめの公園、積極的に選挙活動に参加してる人が集まる場所などはありだと思いますが、田舎の住宅街などでは選挙カーは迷惑でしかない。
世の中は、政治家のように意識の高い人だけではなく、体の弱い人、コミュニケーションの取れない人、政治に興味の無い人、相手を思いやれる余裕のない人、様々な人がいるのです。
それを一方的な熱意だけで主張してくるのは図々しいと思います。
選挙カーに対して何が正解だったのか
と考えると
「頑張ってください」と一声かけ、握手をすることがきっとあの人たちの中では正解なのでしょう。
しかし、こちらとしては犬のウンチを取った手で誰かと握手をしようなどとは思いませんし、誰かも知らないのに上辺で「頑張って下さい」などというのは凡人にとってはハードルが高いのです。
票を取りたいのはわかるが、もう少し住人のことを考えたらいいのにと感じた今日でした。