今晩の金曜ロードSHOWは、となりのトトロでした。
となりのトトロといえば、1988年公開と、ジブリの中ではなかなかの大御所的作品です。トトロを知らない人はいないのではないでしょうか。
ちなみに公開年が私の生まれ年と一緒です。
昭和30年代を舞台にした、ファンタジーアニメですが、何回みても飽きない。
何故この時期にジブリ作品三週連続放送なのかは、疑問ですが、久しぶりに見るということで、今回は見入ってしまいました。
私が生まれた年に、トトロの作品も生まれたという事で、私が三歳くらいの時から、もうトトロは何十回と観てきました。
記憶があるのが三歳からなので、もしかしたらもっと前から観ていたのかもしれません。
そう、まだビデオの時代です。
見終わったら手動で「巻き戻し」ボタンを押さないと再び見ることができないやつです。
ジブリ作品でトトロの次によく観ていたのは、「風の谷のナウシカ」ですが、やっぱり子供が観て楽しいと思うのはトトロではないでしょうか。間違いなく、私は60回以上は観ています。
子供の頃から観ていたトトロですが、
ネットが一般的に身近になってきたころですかね。私が大体二十歳前後の頃でしょうか。
トトロの都市伝説がでてきてしまいます。
まだ純粋だった私は、都市伝説を信じて怖くなってしまい、トトロをあまり観なくなってしまいました。
トトロと言えば未だに、怖い都市伝説が頭をよぎるのですが、27歳の今、昔みたいに純粋にトトロを楽しんで観てみようと思って今日は観ました。
そこで今日は、幼い頃の私はトトロの何を見て面白いと思っていたのか、さらに大人になってからの着眼点はどこなのかを綴っていきたいと思います。
幼き頃にトトロを観て思っていたこと
幼い頃を思い出しながら書いていきたいと思います。
子供って狭い場所好きですよね!
あの父が運転する荷物だらけの車が魅力的でした!ワクワク感が半端ないです。
今であれをやると間違いなく警察に止められます。
子供なら、「まっくろくろすけを見てみたい!」と誰もが思うのではないでしょうか。
私にも姉がいますので、小さい頃はよく二人で「まっくろくろすけ出ておいでー!」と真似をしておりました。ちなみに、今日は、「出ないと目玉をくりぬくぞー!」のところで、都市伝説が頭をよぎってしまいました・・・
トトロの他に、小さいトトロと、さらにまた小さくて白いトトロが登場しますよね。
私たち兄弟の中で人気だったのが、中くらいのトトロです。一番小さい白いトトロよりも、可愛いと言っていたのを覚えています。
小さい頃は、大トトロ、中トトロ、小トトロの関係性は一体何なのかをよく議論していました。
トトロが親で、二人は子供なのか。
でも、トトロはお母さんの感じはしない。どうみても男だなどと議論していました。
確か、母に質問した結果、妖精なので男でも女でもないというような返事がかえってきた覚えがあります。
子供にとって、あの感じの家は最高の遊び場所でしょうね!とにかく楽しそう!遊ぶ場所がいっぱいあります。ボロいからこそ、子供の好奇心を掻き立てるのであります(。-`ω-)
屋根裏部屋探しとか、最高ですよね!
家もそうですけど、あの庭と森も、最高に魅力的ですよ!間違いなく子供にとって最高の遊び場でしょう!
あの環境でのびのびと遊んで育てば、子供はきっと素直でいい大人に成長することでしょう。
大人ではちょっと狭いくらいの通り道が、また子供心をくすぐります。
子供にとって、うんちだの浣腸だのは、最高の笑いのタネです。
美味しそうに食べますよね。
採れたてを、そのまま外で冷やして食べるという、日常では味わえない物にやはり憧れを持つものです。
出ました!かんちゃんです。
当時の私にとって、かんたはほんの一ミリも魅力を感じませんでした。
いじわるを言うし、坊主だし。
ませていた私には、かんたは精神年齢が幼すぎに思えたのです。
お母さんが帰ってこれなくなると聞いて、さつきが不安になってしまい、おばあちゃんの前で泣く場面です。
良い子なさつきですから、顔をぐにゃっとさせて泣く場面にビックリしたものです。
トトロのあのモフモフにつかまって、空を飛べたらどんなに気持ちいいことか・・・。
子供の頃の私は、ひたすらこれに憧れていました。
やっぱりこれですよね。
猫バスのあのふかふか感。見てるだけで伝わってきます。
あのふかふかに乗って旅が出来たらどんなに幸せだろうと思うのは、未だに変わりません。
今日トトロを数年ぶりに観て、どこに注目したのか
小さい頃見ていた時は、そんなに感じませんでした。当たり前ですよね、もう30年近く経ちますからね。戦後感を半端なく感じてしまいました。
大家のおばあちゃんと、かんたのおばあちゃんは、同一人物だとずっと思っていました(笑)
あの家の家主だったのです!小さい頃は、そんな事どうでもいいですからね。新しい発見でした。
出ました。かんた可愛い(笑)
さつきとメイの前をムスッとした顔で通り過ぎようとするかんたですが、さつきの前に傘を置いて、自分はずぶ濡れで帰ります。
その帰っている時の、「やってやったぜ!」的な笑顔が可愛く感じてしまいました。
そして、飛行機の模型を作っている時に傘を返しに来たさつきをみて、「ぶーん♪」と、はしゃぐところがまたさらに可愛いです。
大人になれば、感じ方は変わるものですね。
あの森の魅力は、大人になっても変わりません!しかし、実際に森で遊びたいかどうかとなると、話は別になってきます。
私はお腹が弱いので、あの森で遊ぶとなると、きっとお腹が痛くなることでしょう(笑)
子供の頃はメルヘンな脳内でも、大人になれば、良くも悪くも想像力は膨れます。
(くまとか最高にこわいです)
雨の中、傘をくれたお礼にトトロがさつきに手渡した木の実が入った笹で包んだ小包です。あれは最高に魅力的です!あの巨体のトトロの手からあの小さな小包が渡されたギャップに萌えます。
メイがいなくなり、さつきがトトロにお願いしに行く場面です。
涙を流しながら、さつきはメイを見つけてくれと、トトロに頼みます。その場面でトトロがさつきの涙を見て、頬を赤らめるのです。
何故頬を赤らめるのか一見謎です。
小さい頃は、泣いてるさつきが可愛いからという推察をしたものですが、それならただの変態のおっさんですよね(笑)
今日大人になった私が気づいたことは、トトロは雨粒が傘に当たる音がとても気に入っていますが、さつきの涙を見て、雨粒を思い出して嬉しくなったんじゃないかと感じました。
私が小さい頃は、さつきは何とも思ってないのに、かんたはさつきに意地悪を言ったり、勝手にツンデレになったりと、恋心を寄せているかんたに軽く嫌悪感を感じていました。見た目があまりイケていないというのもあったのでしょう。
しかし、今日の私は、
かんたほどいい男はいないと思いました。
きっとさつきは、母親が入院しているということと、小さい妹の面倒を見る事で、恋心とかそういうものを持つどころではないはずです。
そんな、大変なさつきにこっそりと恋心を抱き、困っている時にはさりげなく支えになれる男だったのです。
さつきがかんたの家に電話を借りに行き、動揺しているさつきを目にし、それを眺めているかんたがなんとも可愛いらしい。
さつきをみたおばあちゃんに「かわいい子だねかんた」と言われてしまい、頬を赤らめる場面にも萌えてしまった。
最後に、メイがいなくなってしまい、必死で探すさつきのサポートをしっかりするかんたに乾杯!あの若さであのサポートはなかなかできません。27歳になって、初めてかんたの良さに気づくのでした。
そんなに深く観たことはなかったんですけど、
メイがいなくなってしまい、必死で探すさつきとおばあちゃんに、涙してしまいました。
大人になってから改めて見てみると、
昔見ていた感覚と違っているものだと思いました。
そして、もう何十回とみている映画なのに、飽きを感じない、相変わらず夢中になって観てしまうトトロにジブリの偉大さを再確認させられてしまいました。
昔とどう感じ方が変わっているのか、
他のジブリ作品も観て確認したくなってしまいました。